自費出版の将来って

自費出版のイメージ

こんにちは。

前回、お伝えの通り私は商業出版物の取次卸しを仕事としていますが、昔は、わたしも漫画と同人誌の創作活動をしていました。それから現在、想像も出来なかったネットワーク社会が到来しましたが、このような環境下で創作活動ができる方々をうらやましくもあり、今後の行く末が気になるのが自費出版物です。f:id:xasunaro:20140614175941j:plain

気になりだしてから3か月「自費出版とは」から始まって情報取集をはじめました。同じ出版業界とは言え、自費出版の情報は身近な関係がありませんので情報取集はやはりネットが頼りです。あれこれと検索しましたが、多くの情報の中で必ず出てくるのが”自費出版”に対する悪評や警告です。

 ・自費出版の料金体系が高額  

 ・契約本位の営業姿勢

 ・書店への配本がない

「また」と言いたくなるくらいに、この辺りの注意や事例、相談事は必ずありますね。「さあ、本を作るぞ」といざ決心しても、私みたいな一般人には業者選びの難しさがあるリスキーな業界イメージが先行してしまいます。創るスタートがここからとは、いかがなもんでしょう。とても、残念な事です。

 

 たまたまのタイミングで、本を一冊読みました。自費出版会社を舞台とした小説で「夢を売る男」百田尚樹です。いやー、とても感激しました、「なんて商業出版の現場がリアルに描かれているんだろう」、「自費出版会社って、そんなことしてる組織もあるのかい」と仰天しつつ、「じゃあ、自費出版社って、実際にどんなとこなんだ」と気持ちが高まって短時間でしたが、とある自費出版社に飛び込みで見学しに行ってしまいました。

 

そちらでは自費出版社としては古くから活動していて、一時の自費出版ブームも過ぎた今は出版の申し込みが減少している厳しい状況だとの説明でした。出版のジャンルとしては自分史・小説・写真集・論文が多いみたいです。漫画を聞くのを忘れてしまいました。

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でも、受注の減少はブームとかじゃなくて自費出版業界への残念なイメージも影響しているんでしょうね。こちらは紳士的な版元でしたよ。。。

 

 自費出版の呼び方

何事も全体イメージは大事であり、過去の自費出版イメージを払拭する為にもクリアでピュアな呼び方が生まれませんかねー。

セルフパブリッシング、セルフ出版、自己出版、個人出版、電子自費出版などとも呼ばれていますけども個人的には「セルフパブリッシング」が、お気に入りでして今後さらに「個」の感性が活かされ、活躍するべき社会での呼び名としてイメージにピッタリだと思うんですが、いかがでしょう?

 IT用語辞典バイナリ → セルフパブリッシング

 http://www.sophia-it.com/content/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0

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読者は紙から端末にシフトしているのか。

古代からの「表現」「情報」の記録として壁画、巻物、印刷、そしてデジタルの現代。読書ツールキンドルや多機能で読書機能もある魅力的なスマホの登場。通勤時でもグルリと周囲を見渡すと誰もがスマホ片手に読む、書く、聞く事のいずれかを楽しんでいる。 多くの人たちに魅力的なツールとなったのは間違いはないですね。ただ、車両で紙の本を読んでいる人を見つけると嬉しい気持ちと珍しいという、妙な気持ちになってしまうのは私だけでしょうか。 

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基本的には紙の出版物が好みなんですけども、あえて乱暴に表現すると「紙でもデジタルでもどっちでもいいんです!」そもそも、デジタルは敵じゃなく仲間としてあれば、「読者」「作者」にとっての選択の幅となり創作・提供目的での使い分けが読者への期待を実現できる可能性があります。最終的には需要が導き出しますけど。それよりも、もっと大切な事は作者が良い作品を書ける環境・条件を築き、そこから生まれた作品を快適な環境で読者に提供する。

 常に、人々に欠かせない書く(創る)、読むという世界の整備が商業・自費出版のどちらも不可欠です。遅れている状態は出版不況の大きな一因とも言えますが、特にいま自費出版をどう考えて、変わっていくかのチャンス、分かれ道に立っていると感じます。

「自費作家たちの集合体に未来の作家が控えている」全てはここを大事に考えたいんです。私としましては。。。 

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最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

 

※「自費出版社に対して考えている事があります」

次回はそこを聞いてもらいたいと思います。

それでは、また。(花マキで時どきtwitterしてます)